サーブが苦手で大嫌いだったのですが、今では好きではないけど普通ぐらいになりました。
そのためにやったことや、気持ちの変化を思い出して書いてみます。
サーブが大嫌い
テニスを始めてしばらく、5年ぐらいでしょうか。サーブがとても嫌いでした。
ゲーム練習なんて、全然楽しくなかった。だってサーブが入らないから。
ストロークをバコバコ打つのは楽しいのに、どうしてサーブはこんなに楽しくないの?って感じでした。
腕を上げて高いところでボールを打つという動きが、しっくりこない。
コーチにプロネーションが大切と聞き、見よう見まねでやってみるも動きがぎこちなくなる。
ボールのどこを叩けばいいかわからない。後ろ?横?
いつも悩んでいました。わからないことだらけで、サーブはへなへななまま。全然成長しない自分が嫌でした。それに、自分よりひどいサーブの人を見たことがなかったので、一向に自信が持てるわけがありません。
サービスラインに1人で立つのも、緊張するし人に見られてる気がして嫌でした。あの人サーブ下手って思われてたのが嫌(かなり卑屈でした)。
いつしか普通に打てるように
でも、嫌なことづくめなサーブが、いつしか普通に打てるようになっていました。
それまでにやっていたことはこのような感じです。
YouTubeと壁打ち
YouTubeを見まくって、実践しました。
サーブの解説動画は、どれがいいかわからないほどいっぱいあります。スライスサーブが苦手、スピンサーブが打てないとかじゃなく、そもそもサーブが飛ばない、入らないという状態でした。
ボールを飛ばす感覚を身につけるため、まずはフラットサーブをやってみました。私がやったのは、壁打ちです。
羽子板サーブはダサいと思ってたけど、どうせ下手なので、開き直って気にするのをやめました。まずは飛ばす。回転のことは気にせず、ボールを叩いてみました。
そしたら、少しだけ速さのあるボールが打てて、初めてのことに静かに感動しました。
目指している理想のサーブはもっと速いものでした。球速を出したいから、自分の限界の速さでラケットを振るのを試してみました。
サーブを克服したくて、修行しようと思い1日100本のノルマを課したこともあります。元気のあるときは、数日間連続で壁打ちに通いました。
回数を重ねると、ラケットを振り抜くスピードとボールを叩く感覚を体が覚えてきて、手ごたえを感じました。
スライスサーブへの移行
しかしフラットサーブは、よほど高身長でない限りコートに収まらないというのは常識です。
回転をかけてコートに収めることに取り組みました。
ここでもYouTubeを活用し、スライスサーブの動画を見まくりました。
ボールを叩く位置や、フォームをインプットして、自分の動画を撮ってチェックしました。
フォームを真似しているつもりですが、動画で見ると全然違います。
トスが低いのでめっちゃ高く投げてみたり、右足をスライドして左足に揃えることなどを真似したりしました。形から入りました。
試合で練習した
練習してから試合するんじゃないか?と思うかもしれませんが、なかなか時間が取れないので試合で練習を重ねました。
シングルスの試合では、1日4試合とすると、100本近くサーブを打つことができます。緊張感のある場面でそこまで回数を打てる機会は試合以外にはないので、とても練習になります。
上手い人を真似する
自分が出た試合の決勝を観察しました。優勝する人はどのようなサーブを打つのか。目指す姿をインプットしました。
そのあと、家で素振りして真似してみました。膝の使い方や体の傾き。どんな効果があるかわからないけど真似して、次の練習でやってみていました。
現在
色々取り組んだ結果、今では試合で使えるぐらいのそれなりのスライスサーブを打てています。
試合でダブルフォルトゼロの時が増えました。試合後半で疲れてくると、力不足でネットにかかりやすいのが課題です。
でも、初期のへなへなサーブよりだいぶましで、大嫌いではなくなりました。「好きでも嫌いでもない」、普通くらいです。サービスラインに立ち人の視線を感じたときの、どうせ下手ですよ、っていう卑屈な気持ちがいつしかなくなっていました。それが、ちゃんとバックを狙おう、攻めていこうっていう前向きな気持ちに変化しています。
経験から言えるのは、すぐに効果が出るわけではないが、地道に練習すればできるようになる、ということです。苦手意識が減り、好循環が生まれました。
サーブについてはYouTubeに数多くの動画があがっており、一般論のアドバイスはいっぱいあります。でも、コーチに言われたアドバイスってその日で忘れてしまわないですか?自分で考えて、実践したほうが覚えがいいと思います。一つ直せばサーブが良くなるわけではなくて、全体を見ないといけないと思います。自分が思ってるフォームと客観的にみたものは全然違うから、動画を確認して差を修正して、理想の姿に近づけていく。
というのを今後も続けていきたいと思っています。