テニスに夢中になっていた20代後半の頃、「そろそろ子供が欲しいよね」と夫婦で話すようになっていました。
そんなある時、妊娠がわかってすごく複雑な感情になったのを覚えています。
「テニスを続けたい!」
それが本心でしたが、ネットで調べるとテニスはやめるべきという意見が大多数です。
「でもスクールを休みたくない」「初期なら大丈夫でしょ」と、自分中心に考えていましたが、ある出来事があり、結局妊娠5週目ごろからはテニスを完全にお休みしています。
この記事では、あえて休んだことで得られた気づきや、休んでよかったと思える理由をつづっていきます。
目次
妊娠がわかってまず考えたこと
当時はテニススクールに週2回通っていました。ダブルスだけでなく、シングルスクラスにも所属し、運動量はかなり多かったです。
妊娠がわかったのは、生理が遅れてるなと思って検査をした5週目の頃。
まだつわりはないので、「テニスしたい」「妊娠したから休んだ方がいい」という思いのせめぎ合いで、前者の方が勝ってしまいます。
初めての妊娠のときは、「体調悪くないし、これまで通りの生活ができるかな」と甘く考えていました。
当時の私は、自分中心の考え方しかできなかったのです。
テニスを続けるかどうかについては、産婦人科に相談したら、ダメって言われるに決まってると思って、ネットであらゆる情報を検索しました。
結果 、テニスは休むべきという記事が大多数でした。
内心諦めきれないけど、何かあっても嫌なのでテニスを休むことにしました。
テニスを休む決断とそのときの気持ち
休む決断はしたものの、正直「まだできるんじゃないかな」と思っていました。
数万円の月謝が無駄になってしまうことも気がかりでした。
テニスが心から楽しいと思っていたので、それがなくなる生活を、簡単には受け入れられませんでした。
流産を経て、テニスへの考え方が変わった
私は2人出産していますが、今までに4回妊娠しています。
最初の2回は流産でした。
「テニスを続けて、それまでと変わらない生活をしよう~」なんて甘く考えていたのが、最初の2回のときです。流産の原因は、病院で検査をしましたが、結局不明でした。
流産はとにかく悲しいことです。痛いし辛い。誰にもこんな思いをしてほしくない。
その経験を経て、「自分も赤ちゃんも大切にしよう」と心に誓いました。
テニスを休んでも、また戻ればいい、とプラスに考えるようになりました。
テニスを休んで見えたもの・感じたこと
テニスから離れてみると、「テニスしたい」という欲がじわじわと沸いてきました。習慣のように続けていたものでしたが、こんなにテニスが好きだったんだ、という気持ちを改めて認識しました。
「今はできないけど、出産したら絶対再開する!」という決意をして、産後テニスを始めるときに困らないように、軽い筋トレを続けていました。
また、ゆっくりとした時間を過ごすことが増えたので、YouTubeで動画をみて、技術や戦術のインプットを続けてました。
意外とコート上に立たなくてもできることはあるんだな、という発見がありました。
心配だったことと、対処方法
休んでいる間心配だったことが2つありました。
ひとつは、技術が落ちてしまうこと。
1年近くブランクが開くのはしょうがないことなので、少しでも技術を維持するため、YouTubeでインプットを増やしたり、家で軽く素振りをしたりしました。
もう一つは、サークルに戻れるかということ。
しばらく練習に行けないので、距離があいてしまい戻りにくくなるんじゃないかと思いました。
たまたまコートの近くに行った時に顔を出してみたり、仲の良いメンバーとLINEでたまに連絡を取るようにしていました。
産後のテニス復帰までの道のり
比較的体力の回復が早かったので、復帰までの流れはこんな感じです。
産後1か月から、YouTubeの産後ヨガをやってました。軽いストレッチも再開しました。
産後2か月で、久しぶりにサークルへ。意外と動けました。
体力が落ちていたことに驚くも、久しぶりのコートはやっぱり楽しかった!
産後3か月でテニススクールに再入会。無理せず週1回から再スタートしました。
産後の体力回復には個人差があるので、あくまで私の場合です。
テニスの技術は意外と忘れていないもので、数時間もすると出産前のように動けていて自分でもびっくりしました。
まとめ|休んだ時間は、テニスをもっと大切に思えるきっかけになった
あくまで、私の体験談ではありますが、妊娠中にテニスから離れていても問題ありませんでした。
妊娠がわかった時点で休んだことで、赤ちゃんへの影響など余計な心配をすることは減ったし、メンタルも安定して過ごせました。
「また始めよう」と思える気持ちが自然に湧いたことが何よりの収穫でした。
もし悩んでいる人がいたら、「一度休んでも、戻れるから大丈夫だよ」と声をかけてあげたいです。