
テニスノートをつけ始めて1年。
特に実感しているのは、戦術の引き出しが増えたことと、同じパターンでの失点が減ったことです。ノートのおかげで、自分を客観視する力が身につきました。
「テニスノートってよさそう」
「上達したいなら記録が大事って聞いた」
……そんなふうに思って、テニスノートについて調べている途中かもしれませんね。
でも、いざ書こうとすると、
- 「どんなことを書けばいいの?」
- 「何を書いたら効果があるの?」
- 「ちゃんと続けられるのかな?」
と、いろいろ疑問がわいてきませんか?
私も最初は、「これで合ってるのかな?」って思っていて、自信がありませんでした。
この記事では、
・テニスノートの基本的な書き方
・続けるコツ(サボりがちでも大丈夫!)
・私自身の活用例
を、シンプルに紹介します。気になるところから、読んでみてくださいね。
目次
テニスノートとは?|基本知識と書くメリット
テニスノートとは、自分の練習や試合を振り返る記録ノートのことです。
プロ選手はもちろん、ジュニアや学生、最近では一般プレイヤーにもじわじわ広がっています。
自分の頭で考えて記録することで、情報が整理され、弱点や課題の把握につながります。
書くことで得られるメリットはたくさんあります。
まずは一覧で見てみましょう。そのあと、特に大きな2つを詳しく説明します。
メリット

- 試合や練習の「反省点」「良かった点」を整理できる
- 同じミスを繰り返しにくくなる
- 上達の変化を客観的に確認できる
- 落ち込んだとき、前に進むヒントになる
最近、「メモをとっている人がやっぱり強いな」と感じる場面がありました。
試合中にまでメモを書いていた友人が、同じ初心者から始めたのに、関東大会に出場したんです!すごいですよね。
この中でも、特に大きな2つを詳しく説明します。
自己分析できる
1つめの大きなメリットは、自己分析ができることです。テニスを振り返って言語化することで、自分のどこがどういけなかったのかをよく考えることができます。自分の得意・不得意を知ることは、今後の練習に役立ちます。
また、次の試合の前にノートを見返したときに、そのときの反省点が思い出せるので、同じミスを減らす効果もあると思います。
練習のモチベが上がる
例えばノートに「ネットミスが多かった。ネットミスを減らしたい」と書いたとします。
そうすると、「少なくともネットを越すぞ!」と意識をして練習に取り組むと思います。何も書いていなかったら、意識さえもせず漫然と練習をしているかもしれません。自分がどこを改善すればいいのか、が明確になり、練習中にそれを意識することができるので、1回の練習の質を上げることができます。
それに、同じミスばっかり続けていたら、なんか自分が成長していないみたいで嫌になります。
そんなふうに、過去と今の自分が比較できるのが、ノートを書いているメリットだと感じています。
具体的に、いつ何を書く?|書き方のポイントを押さえよう

「ノートって何を書けばいいの?」という疑問にお答えします。
まずはこんな感じでOK!ざっくりイメージをつかんでみてください。
試合前に書くこと
- 今日の目標
(例:サーブで先手をとる/イライラしない) - 相手の特徴
(例:スライスが多い/バックが弱い)
試合後に書くこと
- 良かった点
(例:フォアの打点が安定していた) - 反省点
(例:ストロークのネットミスが多かった) - 次の試合で意識したいこと
(例:リターンでミスしない)
練習時に書くこと
- 今日のテーマ
(例:ボレーの構え) - できたこと/できなかったこと
- 気づいたこと
(例:足が止まってる)
書けそうなものから書いてみてください。文章だけでなく、図を書いてもいいんですよ。
難しく考えなくても、「イライラしすぎた」「負けたくなかった」という感情を書くだけでも、気づきにつながることがあります。
続けるための工夫|無理したら本末転倒。「書きたいときだけ」でOK
テニスノートを書く目的は上達するため。
なので、毎回書こう!と気負いすぎるのは目的がずれてしまっているかなと思います。
私は試合の後だけ書いてます。最初は書く内容に迷ったけど、自然と続けられるようになりました。

書きたくなったときだけ書く。それでも十分、成長につながります。
私のテニスノート実例|書いたから気づけたこと
私は試合を振り返って、
「どんな展開でポイントを取る・取られることが多かったか」
「何のミスが多かったか」
という視点で、ノートを書いています。
「多かったか?」というところがポイントで、傾向を把握することで、自分の弱点やクセが見えてくるんです。
一方で、たった1回のナイスショットには、あまり意味がないこともあります。再現性がなければ、試合で使えないからです。
逆に、とんでもない1回のミスはしっかり記録に残しておいて、次の試合までに克服するようにしています。
ノートを見返すと、その時は気づかなかった自分の傾向などが後から見えてきます。
「あのときはこうすれば良かったのかな?」
と考え、戦術をネットで調べたり、コーチに聞いたりして、少しずつ引き出しが増えてきました。
自分の道しるべにもなる。それが、テニスノートの良さだと感じています。
よくある質問|面倒?スマホでもいい?
Q1. 続けられるか不安…
→気負わず「書きたいときだけ」でOKです。続けるのが目的じゃなくて、自分に気づくきっかけにするのが大切。
Q2. スマホのメモでもいい?
→もちろんOK!私は移動中にスマホでメモして、あとでノートにまとめることもあります。アプリを活用するのもいいと思います。
Q3.文章を書くのが苦手
→書くことが好きじゃなくても大丈夫です。文章って書けば書くほど慣れてくるものです。一文でもいいので、まずは書いてみませんか?
おわりに|自分だけの「気づき」は書いてこそ見つかる

テニスって、同じように打ってるつもりでも、日によって全然違います。
だからこそ、自分で自分のことを知るための「記録」が大事。
最大の目的は、テニスが上手くなること!
上手な言葉じゃなくても大丈夫。
「悔しい」「楽しかった」その一言が、あなたの成長の種になります。
無理なく、自分のペースで、ちょっとずつ続けてみてくださいね。
私自身もまだまだ試行錯誤中ですが、
この記事が「自分でもやってみようかな」と思えるきっかけになれば嬉しいです。